kがいくよ

とあるマネジャーの支離滅裂な日々

雪に触れている時間


さて、突然ですが、僕の2012年からの北海道経験から言わせていただくと、「今年は暖冬だよ」

なにを当たり前のことをぬけぬけと貴様。俺は北海道に住んではや10年云々…と言うベテランもどきもいるだろう。

そういう輩に言いたい?「お前は冬場、1日にどれくらい雪に触れているんだ?」と。

スキー部の冬は雪と共にある。
世に数ある仕事・スポーツのうち、雪の中で活動する時間が最も長いのはスキーであることは言うまでもない。

そして全部活の中でもスキー部であることは間違いない。スキーは雪の中で滑ることを楽しみとしており、雪があれば何処へでも飛んでいく。雪がない冬は死だ。ともかくスキー部だ。

即ち、あらゆるコミュニティーの中で、スキー部こそが、1日に雪と触れている時間が長いのだ。スノボも同様であるが、基本的にオリンピック競技以外のスノーボーダーたちは輩が多いため割愛。

スキーにも様々な競技があるため、スキー競技内を雪面接触時間という観点で比較した。


ゲレンデスキー

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まずはゲレンデスキー(基礎スキーアルペンスキーモーグルなどゲレンデで行うスキー)は論外である。
彼らは、滑ってる時以外は、リフトに乗っているか、レストランとかいう墓場でバカ高いカレーを食べているか、どっちかだ。

スキージャンプ

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彼らのフロンティア精神には脱帽する。「雪山から猛スピードで板履いて滑ったら、なんと飛んだんだ!超イカしてるぜ!」とか最初に飛んだヤツ、ネジ飛んでるね。
彼らもアプローチと着地以外の時間は空中にいるし、スタート地点までは大体リフトで行くのでこいつも論外。

山スキー

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山スキーは、これまでの競技の中で最も時間が長い。場合によってはヘリコプターなどを使って上まで行くというワイルドっぷり。だが、大体がスキー板の裏にシール(履いたまま登るために板につけるやつ)を付けて登るため雪面接触時間は圧倒的に長くなる。
だが、①時折ジャンプする②キャンプとかしてる時はテント内にいる③そもそも競技性はない ため、これは減点ポイント。

クロスカントリースキー

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狂気の競技、クロスカントリースキー。我々の世界で「リフト」などと口にするのはご法度である。山があれば板を履いて登り、下りがあれば果敢に直滑降する。それが義だ。そのため板は脚のように自由に扱えなければならない。

つまり、が雪面から離れる時間は一時たりとも無い。雪面接触時間が最も長いのは圧倒的にクロスカントリースキーである。雪山を自在に駆け回る猿と思っていただければ幸いだ。ともかく

雪のことはクロスカントリースキーをやっている人間に聞こう。

我々は、アイスバーンから新雪まで様々な雪の上を走っている。 とりわけ、文字通り板を履いて走る「クラシカル競技」では、板を平行にしたまま山道を登るためグリップワックスという特殊なワックスを滑走面に塗る。グリップが雪質に合わない場合、キックすることができず滑ることは困難になる。これをピタリとその日の雪に合わせるためには、雪温・降雪状況・気温変化・風・時には天気図と日々格闘しているのである。そのため、彼らに雪のことを1聞けば100帰ってくることは当然である。「明日の札幌市の午後の雪質どうかな」と聞いてみるのはどうだろうか。「午前の日照が長く新雪もないからVR55くらいだけど…」などと返してくれる。

日々の通勤・通学で滑って悩んでいる人は、雪の上での歩き方なども聞いてみるのも面白い。
なぜあなたが雪の上でコケる理由など、こちらは手に取るように分かるのである。

今こそ北海道ベテランぶってるおっさんとは決別しよう。

まとめ

今年は暖冬です。日本で1番雪が降るのが早い「旭岳」でもこのありさま。
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路面見えちゃってます。もちろん競技場は良い感じだった。
札幌はというと11月は1度
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こうなったのに、今や
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雪はゼロ。これには驚きを隠せない。

雪が降っていない今のうちに歩き方をマスターしておきたいところですね。それについてはまた次回。


あざした。